4. 小野瀬 さん
[2017/08/02 05:56:20 JST(UTC+09:00)]
指摘したい部分を細かくあげると項目が広辞苑並分厚くになってしまうので今回は省略しますが、なにより気になったのは登場人物同士の会話です。
例を挙げてみましょう。
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「お前はこれから英語がんばんなきゃな」
「ほんとマジでそうなんだよな。英語が一番苦手」
「いまどき珍しいよな、英語が苦手なんて。ただの得点源なのに」
「翻訳機にかける手間がちょっと面倒なくらいで日常ではまったく困んないけどな。というかそもそも、言語を統一する意味あるのかな」
「そんなことを言ってるのはこの地球上で友樹くらいだろ。ちょっとネットで検索すればいくらでも統一するメリットが出てくるじゃん」
「まあそうなんだけど」
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僕はこれを読んだとき「こいつ普段会話できてんのかな?」と感じました。
人間味が全くありません。Siriのほうがもっと人間味があります。いや、エクセルアシスタントのカイルくんのほうが味のある会話してました。
僕は小説に限らず物語に必要なのは「世界観」「キャラクター」「ストーリー」そしてそれら全てを使って単純な言葉だけでは伝えられない「鉄学・テーマ」を伝えるものと考えています。今回はどこから読んでも「ん?」と立ち止まる箇所しかなく、テーマもクソもあったもんじゃありません。「何が言いたかったの?」というより先に「これは一体何だったの?」という感想を持つ、類まれなる残念作と言えるでしょう。
もし伝えたいことが「『俺って頭がいいだろう』と作者は思っている」で、それを伝えるためにこの構成にしたのだとしたらこの作品は完璧です。前述の道においてこの作品の右に出るものはありません。天才です。
どなたでもご自由に書き込んでください。
Fully Hatter が愛をもってご返事いたします。