理想の国家

〜ベーシックインカムで、世界中の誰もが「本当にやりたいこと」のできる世界へ〜

理想の国の姿とはどのようなものでしょうか。

国民みんなが幸せに生きられる国でしょうか?
どんな国にも負けない経済力を持つ国でしょうか?
それとも、おいしい食べ物があって安全に過ごせる国でしょうか?

今回の Fully Hatter の主張は以下になります。

『世界中のすべての人は、一切働かなかったとしても生きていける程度のお金を無償でもらえなければならない』

俗に言うベーシック・インカムですね。

国が果たす役割は以下のようなものがあります。

  • 外の国が攻撃してきても国民を守る役割
  • 悪い国民がいたらやっつける役割
  • 国内の理不尽な格差を埋める役割

それに加え 『すべての国民に、生きていくのに必要な最低限のお金を無条件に与える役割』 も果たさなければならない、というのが今回の主張になります。
(国がすべての国民に毎月10万円支給する、というようなイメージ)

もしこの『みんなお金もらえる制度』が実現されれば、この世界はまったく違った景色を見せるでしょう。
一円も稼がなくても生きていける、ただそれだけでは決してありません。

お金を稼げないからと、ミュージシャンになる道を諦めなくて済むのです。
自分にはこの仕事しかないと、過酷な労働環境で過労死に追い込まれる人がいなくなるのです。
貧乏な家庭の子どもでも、お金の心配をすることなく安心して勉強に打ち込めるのです。
大切な我が子を自分の手で育てる、そんな当たり前のことが簡単に実現できるのです。

そこでは、やりたくもない仕事をして貴重な時間を浪費する人間は誰もいません。
すべての人が、自分の本当にやりたいことを実現できます。
働かなくてもいい、たったそれだけの選択肢があるだけで、人はかけがえのない自由を手に入れられるのです。

そんなことが実現できるの?

できます。

まず、『みんなお金もらえる制度』が実現されれば生活保護や年金などの社会保障制度は必要なくなります。
たとえば今の日本では社会保障で年間100兆円を給付していますが、そのうちの医療費30兆円を引いた残りの70兆円が丸々浮くことになります。
これだけで一人あたり月額5万円の『みんなお金もらえる制度』が実現できることになります。
(実際には、お金持ちには『みんなお金もらえる制度』で給付される月額5万円程度にあたる増税をなんらかの形で負担してもらえればさらに支給額を増やすことができます)

エコノミスト誌の試算 (Universal basic income in the OECD)によると、上記の社会保障制度を『みんなお金もらえる制度』に置き換えてそれ以外の政府支出と税収を変えなかった場合、なんと西欧の 7カ国では一人年間 1万ドルを超える給付が可能になることが分かっています。
(生活保護などの制度は給付対象者の審査などにかなりのコストがかかりますが、『みんなお金もらえる制度』はみんなに毎月同額を支給するというシンプルな制度なのでコストがほとんどかかりません)

『みんなお金もらえる制度』は十分に実現可能なのです。

働かないひとはお金をもらえなくて当然なのでは? ①

よく考えてみましょう。

私たちが得ている富は、現在の私たちの労働だけから生まれているわけではありません。
過去の世代の発明やシステム、制度によって多くの富が今も生まれています。

しかし今、その富は一部の人たちが独占しています。

大金持ちの子どもは一生働かなくても生きていくことができます。
貧乏人の子どもは働かないとお金がなくて死にます。

これは本当に社会のあるべき姿なのでしょうか。
人類が何年もかけて作り上げた富を生むシステムを、なぜ一部の人が独占できるのでしょうか?
特権階級に属しているから?
親が資産家だから?
その人に商売の才能があったから?

私は、どんな理由をつけたとしてもそんなことは正当化されないと考えます。
今を生きる私たち全員が、その恩恵を受けてもいいはずではないでしょうか。

働かないひとはお金をもらえなくて当然なのでは? ②

さらに別の面からも考えてみましょう。
現代ではお金をもらえない多くの仕事が存在しています。

街のゴミを拾っても、誰からも一円ももらえません。
自分の子どもを育てても、誰からも一円ももらえません。
一生懸命勉強しても、誰からも一円ももらえません。

ですが、これらは何の価値もない活動なのでしょうか?
違いますよね。
むしろ、お金を稼げなくても社会にとって極めて重要な活動がそこにあることに気づくはずです。
(その中には、長期的に見ればはるかに多くのお金を生み出しうる活動も数多くあります。勉強や起業などはその一例でしょう)

お金は稼げないけれどとっても大事なこと、『みんなお金もらえる制度』はそういった活動の後押しをしてくれるのです。

そんなことをしたら、誰も働かなくなって国が破滅するのでは?

頭のいいあなたはもしかしたら、『みんなお金もらえる制度』があるなら誰も苦労して働かなくなるのでは? と思うかもしれません。

ですがよく考えてみてください。
あなたは「生きるためのお金を稼ぐ」、ただそれだけのために働いていますか?
欲しいものがあってそれを買うために働いたり、生活の水準を今よりももっと高めようと働いたりしていませんか?

私はむしろ、『みんなお金もらえる制度』は人の労働意欲を高めるであろうと考えています。
(現行の生活保護制度は、収入が増えるとお金がもらえなくなるため生活保護受給者はますます働かなくなるという面がありますが、『みんなお金もらえる制度』はその人の収入にかかわらずお金をもらえるのでそのような逆効果は生まれません)

中には誰もやりたがらない仕事もあるでしょう。
ですが、そういった仕事は「そんなにお金がもらえるなら、しょうがないからやってやるか」という人が出てくる「正当な水準」まで報酬がつり上がっていくと考えられます。
日々の生活に四苦八苦している仕事を選べない人を利用し、安い賃金でキツイ仕事をさせる現代、おかしいのはどう考えてもこっちです。

そもそも、『みんなお金もらえる制度』で人が働かなくなるのであれば世界中のお金持ちは誰も働いていないはずです。
だって彼らは働かなくても何の心配もなく生きられるのですから。

実業家の孫正義さんを見てください。
彼は一生遊んで暮らせるお金がありながらあれほど仕事に打ち込んでいます。
彼に限らず、まわりを見渡せばお金に困ることのない多くの人が労働していることに気づくはずです。

さらにいえば、私たちはすでにお金をもらえない多くの仕事(家事や育児、お年寄りの世話等) をしています。
人は「生きるためのお金を稼ぐ」ために働いているわけではないのです。

何もしなくてもお金が手に入る世界、そんな世界は日々生きるためにあくせく働いている私たちにとっては想像することすら難しい世界かもしれません。
私たちが植え付けられている「常識」とはあまりに異なっているため、もしかしたら嫌悪感すら抱く方もいるかもしれません。

ですがいつか、「昔はお金なんかのために、本当に自分がやりたいこともできない世の中だったんだよ」なんて子どもに話すときが訪れるのではと、私は期待しています。

参考文献

  • 山森亮 (2010) 『ベーシック・インカム入門 無条件給付の基本所得を考える』 光文社新書
  • ガイ・スタンディング (2018) 『ベーシック・インカムへの道』 プレシデント社

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キング牧師
最大の悲劇は、悪人の圧制や残酷さではなく、善人の沈黙である。


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Comments

1. 英二 TBH さん
[2018/05/16 04:23:00 JST(UTC+09:00)]

夜分遅くにすみません。フォローありがとうございます😊
コメント失礼します
‪そうですね最後の ですがいつか、賛同します。‬
‪底上げも良いけど、全員が1%と対等なら最良です。‬
そぐわない制度などを壊し見直しては新たに導入した方が好き‬。
揺り籠から墓場まで高福祉低負担で概算1億2653万人を100年間‬持続可能であり、
ベーシックインカム(B I )で補完なら...ひとつ の理想です。‬

1%の超巨大企業(金融資本家=銀行家=筆頭株主=特権階級など)が国=政府を飲み込む事態も世界では起きていますし、超巨大企業のCEOは従業員全員の年収を一律7万ドルに引き上げて大きな話題と物議に骨肉の裁判沙汰になっており、一つの解決はしましたが3つの係争中に火種は燻ってもいます。

いわゆる「ノブレス・オブリージュ」を思い切ってやってのけています。

日本でいうトリクルダウン効果を行われました。
そういう意味に意図で可能なので、「政府紙幣の発行に歳入庁の創設に省庁の改編に巨大企業の内部留保の是正や官房機密費(報償費)の見直し など他23有り」を織り込み日本でも巨大企業と政府が共有に協力していけば世界一の債権国でもありますので「みんなお金もらえる制度」は現実的に可能性大ですし、不可避だとも考えられます。
(国民1人当たり月額50万円~130万円は可能でしょう)

スイスにスウェーデンなど欧州に倣いB I 導入を試験的検討や国民投票を定期的に行えれば良いと思います。
財政破綻やハイパーインフレなどには到底ならず、国も企業も国民も一丸となってベーシックインカム導入から超好景気と好循環に安心を領受していきたいものですね。

長文すみません
😊いつでも構いませんので お返事待ってます。

2. Fully Hatter さん
[2018/05/16 20:18:40 JST(UTC+09:00)]

> 英二 TBH さん

コメントありがとうございます!
英二 TBH さんのBI (ベーシックインカム) に対する熱い想いを感じました。

以下に、いただいたコメントについて本文で触れていなかったことをちょっと補足します。

まず、私が思い描く BI は以下のようなものです。

『赤ちゃんからおじいちゃん、貧乏人からお金持ちまですべての国民に、一律 10万円を毎月支給するような制度 (その 10万円は一切課税されず、全額自由に使用できる)』

お金持ちにもお金を支給することに違和感を感じる方もいると思いますが、これにはいくつかの理由があります。

まず、収入によって支給額を変えるためにはその人の収入を調べたり扶養関係を洗い出さなくてはなりません。
これにはかなりのコストがかかります。(その制度を維持するためだけに多くの公務員が必要です)

さらに、ある収入以下の人だけにお金を払う場合は、その境目あたりの人たちの労働意欲を奪うことになります。
(働いて収入が増えると支給を受けられなくなってしまうため、働かずに今の収入の水準のままでいよう、と考える人がでてきてしまいます)

そして、収入の低い人たちは後ろめたい気持ちを抱きながらお金をもらうことになり、そうでない人は少なからず「なんで我々が貧乏人のためにお金を稼がなきゃいけないのか」という思いを抱くことになります。

いや、そんなことはないはずだ!
そう思いますか?

いま日本にはその仕組みに近い生活保護という制度がありますが、生活保護をもらうべき人の中で実際にもらっている人の割合(捕捉率) は実は 20%しかありません。
それにもかかわらず、実際にニュースで扱われるのは生活保護の不正受給者の実態などです。
生活保護の対象者のような「少数派」は切り捨てられてしまう、私たちの社会にはそのような面があるのです。

以上の理由により BI の支給額は全員一律とし、お金持ちの人には BI の支給額程度に相当する増税を行うのがよいのでは、と考えています。

3. 英二TBH さん
[2018/05/17 13:53:55 JST(UTC+09:00)]

思い描く内容に補足までありがとうございます。

「ベーシックインカムを全員一律10万円支給しますが、お金持ちには支給分を増税する」
見解に提案としては良いですね。
それだと(累進課税、内部留保に課税)の発想ですよ。そして生活保護に年金を廃止した意味がなくなり、相殺できずに本末転倒かと思います。生活保護費の方が多く受け取れますから。人により受給者によりケースバイケースなんですけど、やり方により(合法的ちゃんとした手続き)確実受給に1ヶ月15万円受給も可能なんです。

私は以前、twitterでも投稿していますが生活保護を1ヶ月分1回 12万3千円受給した事があります。ホームレスも1週間したことありますし、民生委員や支援センターにお世話になった事もあります。生活保護に関する事や情報は大抵 経験しており熟知しております。今では可処分所得で62万ほど頂く時があります。生活保護もホームレスも経験したかったので行っただけです。

課税に増税するのは当たり前の前提がほとんどの方に見受けられます。なんだかなぁ!

B I は、無条件で国民全員に一定額を一律支給するのです。なので非課税です。

国民全員とは、お金持ちに帰化した方も牢屋に入っている犯罪をした方にも支給するのです。

ポジティブリストかネガティブリストを作成し最低条件を設定してベーシックインカムを導入すれば良いでしょう。金額に財源なども織り込んで。
B I って、これからの国家ビジョンのワンピースでしかないので、全てではありません!

其々に十人十色の見解に提案はあるので みんな正しく みんな素晴らしいものですね。
お話しできて良かったです。 ありがとうございました。

4. Fully Hatter さん
[2018/05/17 20:09:05 JST(UTC+09:00)]

> 英二TBH さん

二点、補足させてください。

まず一点目、10万円じゃ少なすぎるのではないか、ということに関してですが、確かにその通りかもしれません。
ここでは、10万円は単なる一例として捉えていただければと思います。
(不勉強のため、生活保護や年金制度についてあまり知りませんでした)

もちろん、実際に支給すべき金額がいくらなのかはその時々の国民の生活水準や税収などを勘案してしっかり考える必要があるのは確かかと思います。

二点目は以下のご指摘に関してです。

『それだと(累進課税、内部留保に課税)の発想ですよ』
『課税に増税するのは当たり前の前提がほとんどの方に見受けられます』

こちらについては誤解を招いてしまったようなのでここで補足させていただきます。

コメント No.2 に記載していますが、私は「BI で支給されるお金は一切課税すべきでない」派です。つまり英二TBH さんと同じ意見です。

本文で以下の文章を書いていますが、これは BI への課税ではなく、所得税や消費税、相続税などの増税を意図しています。

「お金持ちには『みんなお金もらえる制度』で給付される月額5万円程度にあたる増税をなんらかの形で負担してもらえればさらに支給額を増やすことができます」

BI 導入後の理想形は、お金持ちの税負担はほとんどかわらず (BI の支給額相当分の何らかの形の税を払う)、子どもやワーキングプアと呼ばれている人たちが生きていく上で最低限の収入が得られるような社会です。

5. 英二TBH さん
[2018/05/18 01:12:36 JST(UTC+09:00)]

幾つでも補足してくださいな。
やり取りした感想ですけど、理想に信念に姿勢...一貫しておりませんね。

B I に課税しないことに理解はあるのに、
消費税や所得税や相続税かへの増税って吹かせないでくださいよ
ベーシックインカムについても不勉強ですし
税金の種類は幾つありますか?税金の役割とは?新税に増税が乱発されてますけど?
日本 全体では、「超少子超高齢化」に向かっており、「中福祉高負担」国家なんですよ!
50年後100年後と長期的に観ても、概算8270万人までは緩やかに維持することは可能ですし、
高福祉低負担にすることなんて容易い事でもあるんです。

生意気な言い方をすれば、貴方が日本の首相で国民に政策の旗を掲げて説明するのに賛同や支持を大衆から得られるでしょうか?

それくらいの気概で理想を語ってもらいたいものです!貴方の理想なのですから。

諸々と突っ込みましたけど、こちらが納得できるよう切磋琢磨していきましょう。
すみません 失礼しました。

6. Fully Hatter さん
[2018/05/18 07:49:27 JST(UTC+09:00)]

> 英二TBH さん

まず、私は増税は必須だと考えています。
お金はどこからか自然に湧き出るものでは無いため、お金を支給するためにはまず集める必要があるからです。
(もし私たち全員が、今までと同じ税金で数十万円の BI がもらえるならばこんなにいいことはありません)

BI導入後にお金持ちも得するような、そんな制度設計は不可能だと思っています。

そして、この文章はあくまで理想なので、大衆の賛同や支持は二の次と位置づけています。

どんな制度改革でもそうですが、制度を変えるということはそれに伴って損をする人と得をする人が出てきます。

BI が導入されるときがくるとすれば、それは損をする人々が「俺たちは損をするけど、でも BI はどう考えても導入すべきだよな」と気づくときだと予想しています。

7. Fully Hatter さん
[2018/05/18 07:58:32 JST(UTC+09:00)]

ちなみに補足の補足をすると、BI で損をする人とは、例えば年金をもらっている人 (年金制度が BI に置き換わってしまうため) などを想定しています。

現実に BI を実現するには、そういった人たちに臨時給付を行うなどの工夫が必要でしょう。

お金持ちについては、BI の支給額以上に相当する増税はしない方がいいのではと考えています。(お金持ちは BI 導入後でも導入前と同じ生活ができるのが理想)

8. せる せろり さん
[2019/04/18 22:29:29 JST(UTC+09:00)]

こんにちは。
日本の常識は
働かざる者食うべからず
ですが、
そこには社会貢献とかは、
一切考慮されていません。
なぜなのかは当たり前で、
みんな、
働いたからお金をもらってる
とは思っていなくて、
お金をもらってるから働いてるんだ、
と推測してるからです。
この構造を崩さなければ、
ベーシックインカムは
あり得ません。

それだけのこと、というのが、
世界には多いです。


と、思ってます。

9. Fully Hatter さん
[2019/04/22 19:14:42 JST(UTC+09:00)]

> せる せろりさん
ベーシックインカムはいろいろな観点の議論があり、人によって注目している観点が驚くほどバラバラなのが難しいところです。
せる せろりさんは「働くこととお金を稼ぐこと」という観点ですね。

実は、わたしの主張は究極的には「別にみんな働かなくてもよい」という主張です。
せる せろりさんのコメントを見る限り、「人は働かなければならない」という隠れた前提があるように感じます。
(違っていたら指摘お願いします)

その前提がそもそもおかしいですよ、というのが本文で言いたかったことです。

10. せる せろり さん
[2019/04/29 09:23:47 JST(UTC+09:00)]

こんにちは

>Fully Hatterさん

『せる せろりさんのコメントを見る限り、「人は働かなければならない」という隠れた前提があるように感じます。
(違っていたら指摘お願いします)』

働いてるならお金をもらってる、は正しいのですが、
お金をもらってるなら働いてる、は正しくない。という私の主張ですね。

それ自体だとそれほど問題にならないかもしれませんが、
働いてるなら社会貢献してる

お金をもらってるなら働いてる
に代入してやると、
お金をもらってるなら社会貢献している、
になります。
そして、さらに変換すると
社会貢献してないならお金をもらってない、
になりますが、これって正しいですか?(反例:ボランティア)
これが日本人が信じている、
お金をもらってるなら働いてる、
の正体です。
ここまでは前提の議論になります。
ここから(かなり乱暴に)演繹します。
前提より「社会貢献してるならお金をもらってる」の方で考えるのはよいことだった。
そこで、
「組織的な犯罪行為が隠蔽されたらわからないのも加味すると、
何が社会貢献なのかは実はわからない」という仮説を入れる。
そうすると、実は現実には、
社会貢献してるからお金をもらってる、は間違ってる(仮説)
という結果を招くのです。
社会貢献がお金と結びつかない(仮説)なら、なぜ働くことは強要されるのでしょう?
働く=社会貢献だからこそ、働かざる者食うべからず、が通用したのではないですか?
というわけで、私の主張の中にもFully Hatterさんの主張と同じ前提(仮説付き)が眠っていました。

ついでに、私流に議論を拡大するなら、

働くことを強要する(端的にお金を与えない)ことが「反社会的なこと(貢献の否定)でもお金をもらえればいい」、
という風潮につながっている可能性もあるので、これを理解するように社会に働きかけ、
働かなくても食べられること(BIの思想)
が無駄な反社会的なことを減らすこと(これは貢献)に寄与する、という可能性を示唆していくことも必要かもしれません。

となるかもしれません。

11. せる せろり さん
[2019/04/29 09:34:56 JST(UTC+09:00)]

すみません。

>働いてるならお金をもらってる、は正しいのですが、

こちらの前提を論理的に確かめてなかったです。
が、こちらを演繹の方(というより仮説がかなり帰納法的)で確認したと考えてください。
(働いてるならお金をもらっている、と言った前回の私の主張は間違っていました。
というか、前回もそこまで言ってなかった。)

必要があれば全面的に書き直します。

12. Fully Hatter さん
[2019/05/06 19:57:18 JST(UTC+09:00)]

> せる せろりさん
社会の風潮の論理について、基本的に納得です。
反社会的な活動についての考察も面白いですね。
その発想はわたしにはありませんでした。

13. SEN さん
[2020/01/18 22:17:46 JST(UTC+09:00)]

はじめまして!
私は、お金を無くして
行動や気持ちに価値を持たせた"いいね!"を流通させて、最終的には、『お金+いいね!』の新しい価値を産み出したいと思っています。
現時点で言うところの、『ユアポイント』+『Jポイント』+『Twitterの投げ銭』→『新いいね!』
という概念です。
それは、現存のお金にとって代わる事が出来ると考えていますし、そうなると、全ての価値観がひっくり返るので、そこに新世界の可能性を感じています。

14. Fully Hatter さん
[2020/01/19 10:36:19 JST(UTC+09:00)]

> SEN さん
いまの社会制度についての問題点に気づき、それを解決しようと行動することはとても素晴らしいことだと思います。

ただ、たとえばそれが実現した際に、「新いいね!」が結局は「お金」と同じようなものになってしまわないように注意する必要があるかと思います。

「お金」という言葉が「新いいね!」になっただけでした、のような例は枚挙にいとまがありませんので。

15. ひろぽん さん
[2020/08/28 04:56:41 JST(UTC+09:00)]

ここで展開するのは、あくまでも、素人による思考実験である。

まず、日本国内で流通する貨幣、日本円と、日本のとある地域内部で流通する貨幣を、別物として設定する。それを地域通貨と呼んでもいいし、内部通貨でも良い。呼び方は何でも良い。しかしながら、今現在、全国各地で使用されている地域通貨と同じように、日本円と等価のプリペイドカードのようなものではなく、日本円と差異があり、USDでもなく、金本位でもない、何かに紐付いた独立貨幣であることを前提にしておく。

本題に入る。

日本のとある地域内部で使われる内部貨幣は、日本円で100円のところ、実は内部では110円の価値がある(この10円の差異は、紐付いている何かの価値の変動に応じて変動する)。この内部貨幣をチケットのような形態にしておく。もし、外部からやって来た観光客ひとりが日本円で10,000円分の内部チケットを購入し、内部で内部チケットをすべて使い切った場合、内部では日本円換算1,000円分の利益が出ている。しかしながら、外部からの観光客は日本円で10,000円しか使っておらず、更に、内部ではすべてが内部チケットで支払われるため、観光客はこのからくりに気づかない。あるいは、気づいたとしても、損失がない(実際には損失になる)。そして、内部に暮らす人々は、通常の生活では内部チケットを利用する。当然ながら、内部で流通する商品価格は、日本円に換算すれば100円の物が110円になる。よって、内部の人々が、外部、つまり、内部チケットが通用しない場所に出る際には、内部チケットを日本円換算で110円所持していても、外部の実際の日本円では100円の価値しかない。つまり、内部の住人は、内部チケットという日本円とは違う価値の貨幣で暮らしているため、レートによって損失を被ることになる。具体的にいえば、内部の人間が日本円換算で15万円を持って外部に出るとき、日本円の価値に合わせるためには、16万5千円、つまり、10%を損失することになる(この損失は変動する)。ただし、我々、日本人がアメリカに行くとき、日本円とUSDのレートによって損をしていることを考えれば、それは大した問題ではない。内部貨幣と日本円は、ある意味、違う貨幣である。そして、それは内部と外部を繋ぐチケット両替所のような場所で換金される。

もし仮に、外部からの観光客が30人が、各々、内部チケットを日本円で10,000円分購入して、それを内部ですべて使い切った場合、内部では、日本円にして330,000円の利益が生まれるが、当然ながら、それは内部チケットであるため、内部でしか通用しない。しかしながら、外部からの観光客の人数とチケット購入額に比例して、日本円との差異による余剰な利益が発生するため、内部では、その余剰利益を、内部の人間たちに無償配分することができる。

当然ながら、このベーシックインカムが実現するためには、内部が魅力的な観光地でなければならない。

年間100万人の外部からの観光客が、日本円で10000円分のチケットを内部で使い切った場合、内部では、日本円にして10億円の余剰利益が生まれる。その余剰利益10億円を(実際には、設備投資や手続き、人件費等で10億円まるまる使うことはできないが)、内部で日本円にして月15万円、年間で180万円、無償で配分すれば、計算の上では、555人にそれらを無償配分できることになる。当然ながら、これは年間の外部からの観光客数とそれら観光客が内部で使うチケットの総額に比例して増減する。(続く

16. ひろぽん さん
[2020/08/28 04:58:21 JST(UTC+09:00)]

(続き)また、内部チケット=内部貨幣が紐付けられている何かの価値変動にも左右される。

以上、ここまで、素人の思考実験を展開してきたが、このベーシックインカムの思考実験は、ここで行き詰まる。まず、内部で流通する貨幣、または、チケットの価値を、内部の住人が信用しなければならない。当然だが、信用を失くすと、貨幣は紙切れである。次に、外部から多くの観光客を持続的に招致できる魅力的な内部=地域を如何に構築することができるか。日本円と内部チケットの差異によって、内部でのみ、このベーシックインカムは実現可能性を孕んでいるのであり、外部からの持続的な観光客が日本円を内部チケットで使ってくれなければ、このベーシックインカムの財源はどこにもない。最後に、おそらく、地域通貨という名目でこの内部貨幣=内部チケットの実現は可能だと思われるが、内部貨幣=内部チケットから日本円、あるいは、他国の貨幣に両替する場合、つまり、内部貨幣=内部チケットを持って、内部の住人が外部に出る場合、どうやってそれを両替するのか。これは内部貨幣=内部チケットの信用にも関わる問題である。私の推測では、この問題は、銀行と地域行政の承認によってクリアできるのではないかと思うが、現状、素人の私ではここまでしか扱いきれない。

ちなみに、私は地域内部の貨幣=内部チケットは、2011年に震災によって大事故を起こした福島第一原発の地価に紐付けるのが面白いかもしれないと目論んでいる。詳しく調べていないので推測になるが、福島第一原発の地価は、日々、変動しているだろうし、今後、除染作業が進むにつれ、あるいは、放射線の有害性が減じてくるにつれ、福島第一原発の地価は、再度、上昇するかもしれないからである。まさか、あの場所に、もう一度、原発を建てることはないと思われるが、その不透明さも含めて、地域内部の貨幣=内部チケットを紐付けるには打ってつけなのではないだろうか。

皆様のご意見をお待ちしております。

17. Fully Hatter さん
[2020/09/02 19:25:04 JST(UTC+09:00)]

> ひろぽん さん
コミュニティを維持するための方法はいくつかあると思いますが、ご指摘のように「外国人税」のような形でコミュニティ外部から収益を上げる方法ももちろんありだと思います。

逆に、その正反対のアイディアとして「負の課税」もありだと思います。
コミュニティ外部の人が物を買うたびにそのコミュニティに損失がでてしまいますが、その分、外側の人にとってそのコミュニティが魅力的になり、結果として多くの人をそのコミュニティ内に呼び込むことができたならば、失った損失を補って余りある収益を他の形で上げられるかもしれません。

18. ひろぽん さん
[2020/09/05 00:11:27 JST(UTC+09:00)]

>Fully Hatterさん

なるほどです。
「負の課税」という発想はなかったです。賭けの面もあるかとは思いますが、確かに、「負の課税」導入で、コミュニティ外部の人たちにとって魅力的なコミュニティが構築されるなら、損失は余りありますね。

お訊きしたいのですが、Fully Hatterさんは、僕の喩えでベーシックインカムを考えた場合、「負の課税」を見込んで、コミュニティ内部はどのくらいの人口が妥当だと思われますか?僕自身は、この頃、国民国家という規模は再分配をするには大き過ぎるのではないかと考えています。ですから、ベーシックインカムについても、30万人くらいの規模が相応しいのかなと考えているのですが、実際のところどうなのでしょう?

お返事お待ちしております。

19. Fully Hatter さん
[2020/09/05 10:02:30 JST(UTC+09:00)]

> ひろぽん さん
『コミュニティ内部はどのくらいの人口が妥当だと思われますか? 僕自身は、この頃、国民国家という規模は再分配をするには大き過ぎるのではないかと考えています。ですから、ベーシックインカムについても、30万人くらいの規模が相応しいのかなと考えているのですが、実際のところどうなのでしょう?』

個人的には、最適な人口は "分からない" が正しいと思います。
その時々の情勢や人々の価値観、趣味趣向でその最適解は常に変わっていくからです。

ですので、ベーシックインカム云々に関わらず、「いろいろなサイズの多種多様なコミュニティが存在」し、かつ「コミュニティを自由に選択できる権利」が担保されていることが重要だと思っています。
もしこれらが実現すれば、世界中のあらゆるコミュニティは究極に民主的なコミュニティになっていくと思います。
民主的でないコミュニティからは人は離れていき、自然に淘汰されていくからです。
(『「大人」について』(https://furimako.com/world/grown-up) のページの記事本文とその一連のコメントにも似たようなことを書いているので、もしご興味があればこちらもご参照ください)

20. いちご さん
[2020/09/05 22:51:03 JST(UTC+09:00)]

初めてコメントさせていただきます。
資本主義世界を目指した社会システムが構築されている現在では通貨が必要不可欠ですが
通貨があるから不公平の概念や貧富の差ができるんだよなあー。通貨無くならないかなー、通貨が無くなったらどうなるのかなー
と、よく妄想しています。
とはいえ通貨の無い世界で平等(と感じられる)暮らしを送るには・・・そこまで考えて思考がゴチャついてしまいます。

ふりまこさんの提案するBIを取り入れた社会は私の理想の社会にとても近いんです。誰もがしたいことを仕事にできる世界。
妄想の中で私は、近所のお年寄りに頼まれて買い物に行き、届ける。そして「ありがとう」の言葉と笑顔に喜びを感じて、それが私の報酬になる。
自分が飢える心配をしなくて良い世界でならそれを「仕事」として、誇りと喜びを持って生きられる。

全ての人が好きな事をしてしまうと”快適な暮らしを享受するために必要な仕事”に就く人が居なくなるのではという懸念が沸くけれど
その方面の研究が好きな人が、生活の為の仕事をやめて研究にエネルギーを注げたら、今のような暮らしを維持するアイデアやシステムが生まれるかもしれない。もしかしたらもっと快適になったりして。

・・・そんな妄想をふわふわ漂わせています。

あ、私は納税制もいらないと思っています。国が国民からお金を吸い上げて分配する今のシステムはやめて「助かりました、ありがとう」と思う相手に直接払いたい。シンプルに。

とりとめない文章を読んでくださりありがとうございます。
そしてふりまこさんの考察はいつも、私を思考する楽しい時間に誘ってくれます。本当に楽しい。感謝しています。

21. Fully Hatter さん
[2020/09/09 20:17:06 JST(UTC+09:00)]

> いちご さん
個人的には、ソ連が崩壊したので「貧富の差」は国にとって大切なことだと思っています。(もちろん程度によりますが)
「通貨」に悪い面があるのは事実だと思います。
ですが、通貨について考える際には、その良い面も考慮する必要があると思います。(わたしは、「通貨」は人類が発明したとても素晴らしい道具だと思っています)
スマホやインターネットや、いま着ている衣服や食べ物や交通機関やその他のほとんどのものは「通貨」のおかげで成り立っています。
「通貨」によってもたらされた計り知れない恩恵を受けておきながら、その悪い面だけを取り上げてしまうと、「通貨」がちょっとかわいそうな気がします。
BI によって「通貨」の悪いところだけをなくせたら一番いいですね。

『国が国民からお金を吸い上げて分配する今のシステムはやめて「助かりました、ありがとう」と思う相手に直接払いたい。シンプルに』

ブロックチェーンの思想にも似ている素敵な発想ですね。
ただ、こういった考え方には意外と落とし穴も多いので気をつける必要があると思います。
多くの人に「ありがとう」といってもらえる有名人には莫大なお金が集まり、一般庶民はほとんど一文無しになってしまうような世界は避けなければなりません。

22. ひろぽん さん
[2020/09/24 09:27:25 JST(UTC+09:00)]

>Fully Hatter さん

お久しぶりです。

僕はカントの『永遠平和のために』が好きで何度か読み返しているのですが、
共産主義が、結局は、スターリニズムに堕することがわかって以来、
国家の連合体はもう無いだろうと思うのです(そもそも、僕自身は共産主義は嫌な感じがしますが)。
そして、今の国際連合が存続する限り、先の戦勝国は、それを維持するでしょう。

そこで、国家解体に目を向けてみると、今の世界情勢ではとても国家解体などありそうもない。
むしろ、保護主義の台頭で、国家は強化されているように思えます。

先日、Fully Hatterさんが仰ったように、多様なコミュニティーが数多く存在し、
誰もが、自由にそれらのコミュニティーを選択でき、且つ、行き来できる、
そんなコミュニティーの連なりといいますか、連合、つまり、市民社会の連合が、
国境を越えて連なり合う世界が僕の理想で、そんな世界をよく夢想します。

しかしながら、思うに、日本という国には市民社会というものが無いと推測します。
僕は、一時期、阿部謹也を集中的に読んだのですが、僕が感じていた違和感がすべて書かれていて、
それ以来、やはり、日本には国家と個々の共同体を繋ぐ、中間の社会が抜け落ちていると感じています。
日本にあるのは、世間だけではないかと。そして、世間は泡の連続のように日本中を覆っている。
そもそも、日本人は日本人自身の手で、王政(天皇制ですが)を倒したことがない。
形だけは西洋から社会を輸入して翻訳しましたが、なんと、個人が翻訳されたのは、社会が翻訳された後らしいです。

先日、タイの若者たちが王政を改革させるよう要求しているデモのニュースを読んで、
その後、タイ政府は憲法改正(おそらく、王政も含むのだと思います)を議会で議論し始めたというニュースも読みました。

長くなってしまいましたが、そして、BIとは少し趣旨が違う質問ですが(ただし、完全にBIとかけ離れてはいないとも思います)、
Fully Hatter さんは、日本で「社会」と呼ばれているものの正体については、どうお考えでしょうか?
(おそらく、社会がなければ、BIは不可能だと思うのです。ただし、西洋的な社会が優れているのかどうかはよくわかりません)

よろしくお願い致します。

お返事いただけると幸いです。

23. Marcury さん
[2020/09/24 13:20:45 JST(UTC+09:00)]

面白い議論ですね。個人的には仰られているような、お金が稼げないからやりたいことを諦めざるを得ないという人はどれほどいるかは疑問です。社会人の1日の平均勉強時間は6分と言われてますし、物事に意欲的に取り組む人は少ない様にも思えます。それはやりたくない仕事だからそうだとも取れますし、大衆とはそもそも怠惰なものかもしれない、やりたい事なんてない人も多いのかもしれません。人間の本質とは何なのか興味深いですね。生きるための努力が不要になった時、思考が退化してしまう恐怖感もあります。

24. ひろぽん さん
[2020/09/25 00:56:02 JST(UTC+09:00)]

>Marcury さん

はじめまして。

>生きるための努力が不要になった時、思考が退化してしまう恐怖感もあります<

サバイバルする努力は色々ありますが、現代、果たしてお金を稼ぐ以外に、「本当にやるべきこと」があるのかは甚だ疑問です。
そして、「生きるための努力」は、現代では、お金を稼ぐことに直結すると思います。
私はそれを否定しませんが、ここで矛盾するのは、お金を稼ぎまくっている人たちが、果たして、思考しているのか、想像しているのかということです。
私自身は、彼らは、グローバル資本主義の波にゆらゆら揺られながら、なんとなく、同じようなことをやっているように思えるのです。
グローバル資本主義の邁進渦中、人間の思考は、退化し続けるでしょう。
それは、もう止めることができません。資本の論理的に。

ただ、お金が無いために、やりたいことを諦めざるをえない人は、少なくはないと僕は思います。
BIで無駄な労働が少しでも減るなら、それは良いことだと思います。
つまり、資本家の下、労働において、労働時間=労働価値から、必要以上に、余剰価値を資本家に取られることなく、
更に、BI=贈与で、その労働の労働時間を減らせるのなら(労働価値も減りますが)、一定の人たちはやりたかったことができる状態になるかもしれません。

多分、現代は、やりたいことがないのではなく、「本当にやるべきこと」がないのだと僕は思っています。
基本、人間の生活様式は、食物を狩るか、育てる、そして、それを共同体の中で共有しながら、外部の共同体と交換することです。
貨幣によって、メタレベルで生活が変化し始めましたが、基本、複雑に見える現代の生活様式も、上記の変形だと僕は思っています。

横槍失礼でした。

25. Fully Hatter さん
[2020/09/25 18:07:36 JST(UTC+09:00)]

> ひろぽん さん
いつもありがとうございます!

『今の世界情勢ではとても国家解体などありそうもない』

市民革命以前の我々が封建制や絶対王政を覆せるとは到底思えなかったのと同様、現代の我々が国家解体を実現できるように思えないのは当然だと思います。
国家解体の方法論はもちろん歴史の中には見つからないので、それは今までにない画期的な方法で成される可能性があります。
たとえばインターネットやブロックチェーンの技術、ベーシックインカムの思想など、その「種」はもうあちこちに芽吹いているようにわたしは感じています。

『Fully Hatter さんは、日本で「社会」と呼ばれているものの正体については、どうお考えでしょうか?』

たとえば都会と田舎、高所得者層と低所得者層、大卒と中卒のコミュニティで状況は大きく違っていて、個人的には、「日本」という大きな主語で論じることにあまり意味を感じません。
(阿部謹也さんの著書を読んだことがなく、的外れでしたらすみません。そもそも、わたし自身が「日本人」から見るとかなり異質なようで、もっとまわりを気にしろと言われ続けて育ってきたのですが、そんなわたしから見ると「日本社会とはこういうものだ」的な言論があまり腑に落ちず、こういった問題を扱うのはかなり苦手です笑)
「市民社会」は西洋の言葉なので、その切り口で日本を見れば日本が「劣っている」ように見えるのは必然だと思います。
ですがご存知の通り、「文化」というものは極めて多面的なので、他の切り口は無限にあると思います。
わたしは物理出身の人間なので、こういった問題は物理学的に考えてしまうのですが、「社会」へのアプローチの仕方は「みんなの共通部分だけを抽出」か「統計的に扱う」かのどちらかしかないような気がしますね。
「社会学者」がやっているのは基本的には前者の「みんなの共通部分だけを抽出」するアプローチかと思いますが、大多数の人にとってその「共通部分」が占める割合はどの程度なんでしょうね?

26. Fully Hatter さん
[2020/09/25 21:48:58 JST(UTC+09:00)]

> Marcury さん
『お金が稼げないからやりたいことを諦めざるを得ないという人はどれほどいるかは疑問です』
『社会人の1日の平均勉強時間は6分と言われてますし、物事に意欲的に取り組む人は少ない様にも思えます』
『大衆とはそもそも怠惰なものかもしれない、やりたい事なんてない人も多いのかもしれません』
『生きるための努力が不要になった時、思考が退化してしまう恐怖感もあります』

ちょっとキャッチーなフレーズを使って BI について言及したので、BI によって社会が根底からひっくり返るようなイメージを想起させてしまったかもしれません。
ですが、わたし含め多くの BI 論者は、BI の導入前後で大部分の人の生活が変わらないような制度設計をイメージしています。
ですので、実際に BI が実現したとしても、体感する変化は結構地味なものなはずかと思います。
(生活保護などの無駄が多いシステムを BI に置き換え、余った余剰をみんなに分配するようなイメージになります。具体的には、日本においては月7万円程度の支給を行い、高所得者層にはその7万円分に相当する増税を行うのがよいかもしれません)

月7万では家賃、食費、雑費をぎりぎり賄える程度なので、その生活でも問題ない方はずっと怠惰に生きることができますが、BI 導入以前においてもそのような人たちは生活保護で同様の生活をしているはずなので、BI によって突然大衆が怠惰になることはないと思います。
日本はいまこの瞬間も「生きるための努力が不要」な社会です。(努力しなくても生活保護を受ければ一生食べ物に困らず生きることができます)
ただ、これには多くの問題があって、効率も悪いので、BI という仕組みに置き換えましょう、という主張ですね。

BI 導入のメリットは「現在の生活」ではなく「未来へのアクション」に現れると思います。
毎月ある程度のお金が支給されるので、たとえば未来の収入が途絶えてしまうようなチャレンジなど、未来へのアクションへの大きな後押しになるのではないでしょうか?

< 生活保護の問題一覧 >
・受給対象者の判定にかなりのコストがかかり、制度維持のためだけに莫大なお金がかかっている
・捕捉率 (生活保護をもらうべき人の中で実際にもらっている人の割合) が低すぎるため、そもそも仕組みとして機能していない
・収入が増えると生活保護がもらえなくなるため、労働意欲を阻害しうる

27. Marcury さん
[2020/09/28 03:30:28 JST(UTC+09:00)]

ひろぽんさん、Fully Hatter さん>

ありがとうございます。
ご返信を見て考え方の幅が広がりました。
多様な考え方を聞くのは参考になりますね。

お金を稼ぎまくってる人が思考してるのか?と言われると確かにそうでは無い気もします。私含めてそれが正解と思いこんでおり、深く考えていない様にも感じます。

仰られる通りBIは無くとも生活保護に頼れば努力不要な訳ですし、多くの人が怠ける様にはならないでしょう。

7万という金額が適切かは検討余地がありますが、効率性の観点でも良い手かもしれません。

「未来へのアクション」がなされるのかなという点は疑問ですね。BI では生活レベルが不満足なので、 追加で稼ぐ事はあるものの現状と変わらずという風に落ち着く様にも思えます。生活保護の利用が少ないのは世間体による部分が大きいと思いますしね。

それでも、BIにより効率性が改善されたり、アクションする一部の人の助けになるならばやる価値はあるとは思いますが。

28. ごはんたくぞう さん
[2020/10/10 19:33:50 JST(UTC+09:00)]

>『世界中のすべての人は、一切働かなかったとしても生きていける程度のお金を無償でもらえなければならない』

理想として理解しました。結論から、反対です。

■ポジティブ要素
Fully Hatter さんのおっしゃるとおりです。

■ネガティブ要素
以下の点で反対します。MECEでなく恐縮です。
・日本がベーシックインカム(BI)を導入すると、どんどん日本に外国人が押し寄せる。特に厄介なのが、中国・韓国(中韓)。
  →中韓がBIを導入し、かつ、中韓のBIの方が生活水準が高くなければ、日本でBIを導入するのは危険。

・中韓の男が「日本のBI」と「日本女性」を目当てにどんどん押し寄せる。
  →コストが増大する。彼らの入国に係るコスト。治安維持のためのコスト。犯罪処理/国外追放/監獄のコスト。被害者への補償。

・中韓ばかりではない。ブラジル、ベトナム、ロシアも危険。最低でもこれらの国々がBIを導入しない限りは、日本でBIを導入してはいけない。

・ヨーロッパの試算は、日本のように周辺の国から狙われている国の試算ではない。
 戦争の影響、生活レベル、日本女性人気、どれをとっても他国からは「嫌がらせのために男ばかりが来る」。日本の領土内で民族間の争いが発生する。
 上記コスト増のため、BIの支給額は「アホが試算する」当初の額から下げざるを得なくなる。確実に破綻する。

・これまで払った年金がパーになることに不満を持つ層が反政府側にシフトする。デモ・暴動の発生。対策コスト増。
 政権交代の恐れ。導入したBIを元に戻すか否かで大激論。戻したら戻したでデモ・暴動の発生。分断助長。

・遺族年金。戦争で亡くなった方の遺族への年金支給を無くすことが人道的・倫理的に許されるのか。絶対NG。

■結論
・BIを導入すると日本が破壊される。BI導入は反対。全世界で一斉導入ならありだが、第三次世界大戦でも起きない限りは実現不可能。

■補足
・子供の頃からお金で苦労したことがありません。アルバイト経験はありますが、苦労ではない。キツイ仕事を我慢したのも、お金のためではなく、強くなるため。
・本当に自分がやりたいことが、今の仕事。給料はびっくりするくらい少ない。元同級生の半分くらい(笑)。世渡り下手なのです。
・BIの額が少なければありか?とも考えましたが、社会保障の部分的な変更はオーバーヘッドの削減にならないので、それもダメですね。

29. Fully Hatter さん
[2020/10/11 16:10:50 JST(UTC+09:00)]

> ごはんたくぞう さん
いつもコメントありがとうございます!
今回ご指摘の内容については、わたしからは特に反論はありません。
政治的な論争は、個人的な利害関係も大きく関わってくるので難しいところです。

30. いまだに宇宙人 さん
[2020/10/11 17:47:47 JST(UTC+09:00)]

本当に不思議な世の中です
資本主義って、AさんとBさんの間での等価交換を一部他者が関わるので挟まるのがお金
正しい行いについては何を行ってもマイナスは存在しないはずなんですよね

それなのに、正しい行いばかりしていても1円にもならない人が沢山いて
何もしていないくせにお金ばかりがお金を生むような

今の制度だと、親の建てた家に自身の名義も入り、
同居して親の介護などで面倒を見ている場合、
親自身が介護保険を利用する事は可能でも、子は何処からも1円も支援を受けられない
親からお手当てをいただくほか無いです
一般の年金なら1ヶ月4万円~の程度
遺族年金なら1ヶ月約10万円程度
その中から消費税を引いた残りから捻出しなければならない
この時点で年金需給の当人だけでも難しい
なぜか、この状態だと足りていないにもかかわらず、支援は受けることが出来ません

もしも、子が近所にアパートを借りて別世帯になっていれば
同じことをしていても役所から援助を受けることが出来ます
つまりは、家を構えていたら外から何らかのかたちでお金を引っ張ってこれない限りは
飢え死にするしかないことを必然的に突きつけられているわけですね
さまざまな手続きに奔走し、持っていないフリをして
困ってます!と訴え続けることが出来ると、
親子でおおよそ1ヶ月合計16万円程度は支給されますが家賃込みですし
それはその他の年金類が無い・財産類が一切無い場合に限ります
ただし保険料などが免除されるのでそれらを全てあわせると1世帯20万近い感じになるのでしょうかね
市の境で別々に居住を構えて2人以上の子供で全面支援を受けて親を支えて
煮炊きは1箇所という具合で暮らすと
本当の意味での世帯年収はいきなりあがりますね?
それが正しいのか判りませんが、更に1人一般的な仕事をしている子がいて家でも構えていたら
実際にはそこで暮らしてて、という具合に検査類を意図的に半ばずるくずるく、すり抜けてるものだけが
最大の恩恵を受けられる

どういうことなんでしょうね、、奇妙でなりません


31. Fully Hatter さん
[2020/10/11 18:23:24 JST(UTC+09:00)]

> いまだに宇宙人 さん
ご指摘の内容はまさにその通りだと思います。(完全に同意です)

わたしは、「資本主義」は理論でも理想論でもなく、ただの人間の「発明品」に過ぎないと思っています。
家電と同じで、正しく使えば便利で長持ちしますし、使い方を誤ればすぐに壊れるし大きな危険すらも伴います。
ただ、「資本主義」はとても便利な道具であることは確実で、要はそれをどう使うべきか、という話な気がします。
(どんなに「資本主義」を否定しようと、交通機関やスマホやインターネットやスーパーマーケット等を利用している時点で、「資本主義」の計り知れない恩恵を受けている立場である、ということは忘れてはならないと思います)

「資本主義」に対する批判の多くが「貧乏人」側の考えですが、現代においては誰でも株式を購入できるし起業もできるので、本来は「お金持ち」と「貧乏人」に境目はありません。
資産それ自体の価値もどんどん失われています。(世界的に金利が下がり続けていること、大量の資産を保有しているはずの巨大な金融機関の財政状態がどこも悪いこと、などがその理由です)
他には障害者など、「資本主義」で損をしている人がいる、という主張もありますが、価値を生むのは「差異」です。
「障害者」はその存在自体が他者との差別化要因であり、ある意味では「資本主義」においては有利な立場、という可能性もあると思います。
見方によっては、常に多数派に属する「普通の人」こそが、どんな障害者よりも大きなハンディキャップを背負ってる、とも言えるかもしれません。

ただ、とはいってももちろん、「資本主義」に興味のない人が (極端に) 冷遇されてしまうことはあってはならないと思います。
「資本主義」という道具を上手く使いこなせる人は得をして、そうではない人は損をする、はある程度はしょうがないことだと思いますが、だからといって、「資本主義」との相性が悪いというだけで奴隷的な扱いを受けなければならないのは正しくないでしょう。
だからこそ、そのためにも、ベーシックインカムなどによって、誰の目にも確かな公的扶助の仕組みを整えることが重要だと思っています。
現行の生活保護については、不正受給などが注目されがちですが、その最大の問題は捕捉率 (生活保護をもらうべき人の中で実際にもらっている人の割合) の低さにあると思います。
そもそも救うべき人を救えていないのにも関わらず、一般の目に留まるのは「不正受給の実態」なので、今まで救えていた人すらもどんどん救えなくなっている、という現実があります。

そういう意味でも、ベーシックインカムには大きな価値があるのではないでしょうか。

32. いまだに宇宙人 さん
[2020/10/12 05:08:31 JST(UTC+09:00)]

仰るとおりですね

今回、持続化給付金(企業・個人事業主向け)で不正のニュースが目立ちましたが
規模に関わらず事業父子を分母にすると、不正の数なんて本当にごく一部のエラーだったと思うんです
しかしながら、受給できたのもある意味一角で
その不正防止に走るあまりに、本当に困っている事業主にとって
物凄くハードルが高いものになってます

倒産や民事再生にしても、実際には
お金持ってないと破産できないんですよね

救済を早急に自動的に行う必要性があるといえますね
このまま住む世界が違う状態が大きく乖離すると
お金は何も役に立たないところに逆転する可能性もあります
(それはそれで面白いかも知れないにしても、善いとは思えません)

なにせ持ってない人のほうが明らかに多いのです
地域通貨的な形で独自に動き出す可能性は低いとはいえなくなってきている気がしてなりません
そんなにお金が無くても暮らせるよと地方の島などで若者が集まりだしたり
そういった試みも含めて地域活性で自国内で自国のものであるならば、まだよいのですが

実際に日本円ではやり取りの出来ない商店なども存在していて
近所がだんだん外国になっていくのは、正直言って不安になりますね

是非ともここいらで、有識者の皆さんには団結していただいて
大きな舵取りをお願いしたいものですね





33. Fully Hatter さん
[2020/10/12 09:36:25 JST(UTC+09:00)]

> いまだに宇宙人 さん
わたしがベーシックインカムに興味を持ったのは 2009年で、当時はその存在を知る人もごくわずかでした。
ですが、このたった10年ちょっとでベーシックインカムがテレビ等でも取り上げられるようになり、この盛り上がりには驚くばかりです。
意外と、ベーシックインカムの実現はすぐそこまできているのかもしれません。

どなたでもご自由に書き込んでください。
Fully Hatter が愛をもってご返事いたします。


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